一番つまらない話。

ゲームの感想書いたり見た夢を書いたり思ったことを書いてみたり。

ハーヴェステラ感想。


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 ハーヴェステラ。PVを見た時点ではルンファクっぽい感じで農業やりながら冒険するのかな? と思って体験版をプレイしたうえで発売日に購入した。わりとクセが強めだけど好きな感じ。
 順調にプレイし、最終章の手前で放置すること数ヶ月。年末の大掃除がてら未クリアのゲームもちゃんと片付けようと思って年末にクリアした。感想を書くのを面倒くさがって年が明けてしまったけれど、積みゲー大掃除は少し進んだ。

 ハーヴェステラ。面白かった。景色も綺麗だし、四季をテーマにした町はそれぞれ趣が違っていい。


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 ストーリーはわりと硬派なSFファンタジーの趣があったし、少し昔のスクウェアRPGをなんかちょっと思い出した。前半ファンタジーなのに後半ゴリゴリSFになってくるのとか。
 
 それはともかくとして。このゲームをルンファクみたいだと思って購入を検討している人がもし居るならば勧めない。たしか初期の方で農業できるよってアピールされてた気もするが、同じ農業系でもルンファクとかとは根本的に全く違うので、もしルンファクを求めているならばルンファクのナンバリングタイトルでもやったほうが満足度高いと思う。それだけは忠告したい。これは農業やりつつ冒険できるゲームではなく、冒険しつつ農業もできるよ系のゲームなので。
 このゲーム農業の必死さが違う。まったり育てて売って〜とか(そら余裕ができればできるんだろうが)、あんまりできない。金策はぶっちゃけ農業でするもんじゃないなと思う。作った作物はとにかく料理とジュースにめちゃくちゃ費やされることになる。この料理とジュース、役に立たないポーションみたいなアイテムよりも何百倍も回復のために役に立つ。なので作物を作ってそれを料理や加工してダンジョンに赴く〜というのがわたしはルーティンだった。特にドリンク系はめちゃくちゃお世話になりました。
 ついでに、ルンファク的なものを求めている人の中には好感度を上げてお気に入りのキャラとなんかいい感じになりたいなー。と思う方も絶対に居るとはおもうけれどやめとけと言いたい。これも後述したい。

■良かったところ
・ストーリーが面白かった。
 突如現れた少女、「アリア」を主軸とするメインストーリーは、平穏ではないがなんとかやってきたファンタジー世界を一気にぶち壊す感じのものであり、追っていて楽しかった。このゲームのヒロインはアリアなのだが、ヒロインですよ〜〜〜〜というアピールがものすごくよくわかり、でもちゃんとヒロインしていて良かった。ちょっと暴走しがちだけど有能な強いヒロイン、好きでした。このアリアが好きかどうかでメインストーリーの快不快が大幅に変わるのではないかなと個人的には思う。

 

 あと個人的に魔族側の人間がみんな好きだった。
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 このお姉さんとか


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 ガイストとか。


・料理が美味しそう。
 前述した通り料理を作れるのだが、料理の絵がどれもこれもすごく綺麗で美味しそうで良かった。一枚絵なのだけれども地味なこだわりを感じる。
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納品するとお金とか貰える要素もある。
・農業がやりやすい
 これは人によるとはおもうけれど農業の回転がめちゃくちゃ早いのでがぽがぽ作物作れて楽しかった。後半になるとスプリンクラーなどが導入され、プレイヤーは種植えるだけの人と成り果てる。作物も長いと育つのに7日とかかかるやつもあるが、短いと一日でめきめき成長するので便利。農業をメインに冒険やるゲームではなくて冒険がメインで農業もやるよ系ゲームなので農業の手軽さがありがたい。夜になると主人公にデバフがかかるので、家にいちいち帰らなきゃいけない(帰らないと経験値も反映されない)というのとこの農業システムは上手く噛み合っていて良かったと思う。どのみち作物見に行かなきゃってなるので帰宅するのがめんどくさいなみたいなのは一切なかった。
・ダンジョン脱出、探索がしやすい
 死ぬと金を毟り取られるシステムなので万年金欠にはあまり死にたくはない。でもダンジョンの道なりはわりと良心的だし、階層ごとにチェックポイントがあってファストトラベルはしっかりしている。それにリターンベルという、使うと自宅までひとっ飛びのアイテムも前半の前半からつくれるので(材料も全く重くない)自宅に帰るのが億劫でなくてよかった。今作はどれだけ敵を倒して探索したところで自宅に帰って寝ないと経験値が入らない仕組みになっているのだけれも、この帰りやすい・戻りやすいというのは配慮があって大変にありがたかった。ダンジョン長めなので一日で攻略するのは大変だが、時間制限がないのでまったり進めるにはちょうどよい。
・仲間エピソードがわりとボリュームある。
 基本的に寄り道というかおまけなのだが、仲間が胸の内を教えてくれる好感度イベントみたいなものがある。好感度の数値によって云々といってもよりほぼ手紙が届いての自動発生なのだが、一話が短い割に話数がやや多めでサブクエみたいな感じで楽しめた。ハイネの話とか割とさくさく進んだのでSF要素がこんにちはする前にラストの海の底のものを見てしまい絶句した記憶がある。この物語こういう系だったのか〜〜!! みたいな。


■いまいちだった点
・萎える。というか……。
 仲間キャラはそのキャラからサブクエみたいなのを受けて進めていくと親密度が深まっていき、MAXの人とはクリア後に同棲できたりするのだが……そこはまあ悪くないのだけれど、仲間キャラの殆どに主人公よりもよっぽど深くその人の心に入り込んでいる「忘れられない人」がほぼほぼ必ずいる。ほんとはそいつと添い遂げたかったんだろうなあという人がかなりの確率で居る。しかもその人は大概もうこの世に居ない人なので、主人公が後からどれだけどうこうしようと心の中の誰々には敵わないよなあと思わされる。わたしはそこで萎えてしまい、同棲は迷いなくアリアにした。他の人だとなんか……その人を差し置いて主人公に……ってなんか違うじゃん……ってなって……。
 そういうのを全く気にしない人なら気にならないとは思う。わたしは気になってしまい、クリア後同棲できるよーってなったときもいやもういいです……って気分だった。そこがちょっと萎える。あと地味に主人公のモーション、この台詞の時でこんな激しいモーションつけなくてもいいのでは……? みたいなのが何回かあって個人的に合ってないよなあと思うところも会った。基本的に喋らない系主人公なのでそこらへんは個人の好みが出やすいのかも知れない。
・ファンタジーからいきなりSFにいく落差がわりとある。ファンタジーやりたいなあって思って始めた人が居たらびっくりするかもしれない。まあ魔族の容姿が全部アレなので序盤から完全ファンタジーではないことは匂わされている。


 特に大きな欠点もなく、かといってめちゃくちゃ最高に面白い!!!!! みたいな熱もなく、ほどほどに面白い良品だと思った。景色はどこも本当に綺麗。
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 歩いていて楽しかった。
 農業がグングン楽になるのはほんとうに助かったし、だいたい農業が楽になると金策も少しずつなんとかなってくるのはありがたく、この恩恵を預かれるのがわたしは中盤以降だったのでそこらへんのバランスもうちょいあるとうれしいなーと思ったくらいで、最後まで楽しくプレイさせて貰った。
 時間の期限がないので、ヌシ的なのを釣るためにアリアが攫われたとか村が大変なことになってるとかそんな状況は放りだしてひたすら魚釣りに没頭したりしてもいいし、NPCとかも特に急かすようなことを言って来ないのでぬるぬるちまちま遊ぶには楽しいゲームだと思った。

 


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 ところで全くどうでもいいんだけど主人公このポーズで倒れ過ぎだろう。