一番つまらない話。

ゲームの感想書いたり見た夢を書いたり思ったことを書いてみたり。

8月2日の夢

小さなかわいらしい町並みがあった。

雑貨屋さんがあって、パン屋さんがあって、道は石畳で植え込みがあった。テーマパークの中で、改札を潜るとそこに行けるのだ。
そのこじんまりとしたテーマパークにもエリア別に分けられていて、お店のエリア、お花のエリア、草原のエリア、川があるエリア、そうして出入り口にはガラス張りになっている近代的な建物があって、レストランになっている。
ひとつひとつのエリアはとても小さく、テーマパークを一周しても十分もかからないかもしれないというものだった。
レストランに集められたわたしたちは貴族が使うような長テーブルに座った。十人くらい人がいて、皆ミリタリー風の格好をしていた。もちろんわたしも。
主催者らしき年を取った男の人が出てきて、これからわたしたちはゲームをしなければいけないことを説明した。長い銃が渡された。そんなに重くはなかった。
ゲームは鬼ごっこだった。でも普通の鬼ごっことは別で、一人の鬼を皆で追いかけるといったものだ。制限時間は十分。くじ引きで鬼を決め、十分逃げ切ったら鬼の勝ち、十分以内に鬼を撃って捕まえたらポイントが入る。(何のためのポイントなのかは不明)生きていても五回鬼として誰かに撃たれたら失格。
十分に一回ここに戻ってきて、生きている人間でまたくじ引きをし直す。
勝ち残った一人には莫大な賞金が与えられるらしい。
わたしは漠然と、死んじゃうのかなと思ったけれどお金は欲しいし、怖いとも思わなかった。隣に座ってたいかついお兄さんと賞金の使い道なんかを喋って楽しんでいた。

すぐにゲームははじまった。はじめに鬼に選ばれたのは顔色が悪くてひょろっとしたお兄さんだった。情けなく叫びながら出ていった。一分くらい待ってわたしたちも外に出る。
しばらく誰かと一緒にうろうろしていたけれど見つからない。諦めてパンでも買おうかなと思ってパン屋に入ると、大好物のスコーンがあったので嬉しくて四つも買った。紙袋を持ちながら、これを食べちゃったらお土産にまた夕方に買いに来ようとうきうきした。
うきうきしながら歩いていると、向こうの方で音がした。水しぶきを跳ね上げて何かが大捕物をしている。あーそうだゲームの最中だったなあと思いながら時計を見るともうすぐ十分経つので、そちらに向かうのは諦めてレストランのほうへと向かった。
席に座って待っていると皆がぞろぞろ帰って来た。鬼になっていた人は川にでも飛び込んだのかびしょびしょで、頭に葉っぱとかが沢山ついていた。どうやら捕まったらしい。
鬼になると大変だなあと思っていると二回目のくじ引きが始まった。
くじ引きの結果はまたあの顔色の悪いお兄さんだった。悲痛な声をあげるお兄さんに、わたしはハッとした。このくじ引きは一回目はくじ引きだけれど二回目はそうじゃないんだと。一度鬼になったら、五回目までずっと鬼をやらされるのだということに気付いてしまった。
そっと回りを見回すと皆そんなことは百も承知だという顔をしていたのでわたしは何も言わなかった。
スコーンの袋をレストランに置いてわたしはまた外に出た。今度は鬼をおいかけてみようと思った。

 

気が付いたらレストランで絨毯の上に直接座っていた。皆がくたびれた顔をしていて、部屋の隅に荷物が詰まれていた。
人数は半分に減っている。失格した人達は何処にいったのかなと思った。わたしは今まで一度もくじ引きに当たっていないからなんとか助かっているのだ。そろそろくじに当たりそうだなと思った。くたびれているしそろそろ帰ろうかなとも。
顔を上げると隣に座っていたいかついお兄さんが笑いかけてくれた。いい人だなと思って少し会話をしていると、くじ引きがはじまった。
するとそのお兄さんが当たってしまった。お兄さんは少し寂しそうに微笑んだ。やっぱ来ると思ったんだと言い残してお兄さんは出ていった。
少し経ってわたしも外に出る。空がものすごい夕焼けで、とても綺麗だった。


そんな夢を見た。