一番つまらない話。

ゲームの感想書いたり見た夢を書いたり思ったことを書いてみたり。

7月23日の夢

病院に潜入捜査をしにいくことになった。患者の不審死が増えたからだ。人体実験をしているという噂もあった。
潜入する病院は物凄く大きな病院で崖のふちに建っており、回りには湖と木と山しかなかった。民家までは物凄く遠い。人里離れたところにぽつりと建っている病院だ。
中は真っ白で区画が別れており、入院施設の区画や、医者たちの勉強室、会議室、研究室、個人の部屋なども立ち並び、雑貨屋や服屋、飲食店なんかもいくつも入っていて、病院というよりはなんだか一個の大きな町みたいな代物だ。
中で用事が事足りてしまうので、外部に出る人間はそうそう居ないようだった。

わたしと仲間三人は医者に扮して潜入することになった。
新米の医者だということで、わたしには研修するためにほんとうの医者が一人付いてくれた。
その人はイケメンという感じではなかったけれど、細い目を優しく更に細くして微笑む、物凄く背が高くて穏やかな人だった。わたしはその人に好感を持ったので、潜入操作でこの人に害がいかないといいなと思いながら日々研修を頑張っていた。
細目の彼はとても優しくて、外部に出られないわたしのために文房具屋でシールを買ってプレゼントしてくれたりした。それが本当に嬉しくて子供みたいにはしゃいだ。
不思議なことにこの病院には看護士が一人も見当たらず、日々の作業も全部医者がやっているようだった。白衣を着た医者たちはいつも忙しそうに動き回っていて、どことなく医者というよりは研究員のようだった。

 

この病院にも院長が居た。小柄でちょび髭を生やした男だった。枯れ葉口調や物腰は丁寧だったがなんとなくよくない雰囲気があって、わたしや仲間は絶対に院長が黒幕だと会議室に集まってはこそこそと言い合った。そうして、ついに証拠固めのために潜入を決行する日が来た。
まるで城の地下みたいな立派で大きな下水道を進み、院長実に潜入したわたしたちは、目的の書類をついに見つけ出した。わたしたちは逃げたが、病院からは逃げなかった。
相変わらず医者のふりをしているわたしたちに院長は疑惑をもったらしい。毎日それとなく姿を見せ、声をかけ、遠回しに探ってくるようになった。
明らかにバレてるじゃないかと思ったが、生憎外は大雨で病院の回りがすべて冠水し湖のようになってしまい、ボートがないとどこにも行けないような状況だった。
じりじりしながら過ごしていると、わたしちの様子に気付いた細目の彼が心配をしてくれた。潜入捜査のことは話すわけにはいかないと思ったが、仲間との会話を聞かれてしまい知られてしまった。彼はすごくいい人なので心を痛めたようで、捜査に協力してくれると申し出てくれた。
相変わらず院長の監視はじりじりとしていたけれど、細目の彼がなんとなく庇ってくれるのでそんなに辛く無かった。ありがたいなと思っていると、院長の目を眩ますために付き合っているふりをしたらどうかと仲間のひとりが言い出した。
何を馬鹿なことをと思った。大人になってから誰ともそういう意味で付き合ったことはないのでめちゃくちゃ照れた。気まずく彼を見上げると、彼もちょっと照れたようで口許を押さえながらそっぽを向いた。
そうだよねえと考えて見上げていると、彼がぽつりと「結婚してもいいよ」と言った。
思い切り抱きついた。抱きつきながら、やべーな少女マンガみたいだと思った。

 

そんな夢を見た。