一番つまらない話。

ゲームの感想書いたり見た夢を書いたり思ったことを書いてみたり。

1月4日の夢

なんかのってたバス?が交通事故にあい、乗客は少なく死傷者は誰もでなかったんだけど、警察から事故の状況が知りたいと言われた。
うちの倉庫と化したボロいちいさな小部屋に半ば無理矢理に設置されたテーブルができており、六人ぐらいの男女がついていた。
中学時代の同級生が居た気がしたけれど名前も忘れてしまった。
そこは狭くて汚くて黴と埃のにおいが充満していて、オマケにネズミがチョロチョロとして奴等の糞まで落ちているような劣悪な環境だったが、あいている場所がそれしかないということで仕方なく納得した。
何かの資料を広げて事故について話したりなんやかんやしてたんだけれども、気がついたら外の世界が静かだった。人の姿は見えない。
いつのまにか世界が一変していた。

小部屋は環境が最悪だが、おもてを闊歩する化物?なんだか、よくわからん変なもの(鹿の形をしているけれども角が緑にぶよぶよしていて蠢いているなんとも名状しがたいものたちや、かわいい女の子アイドルの姿をしていて人語らしきものを話すけれど猛スピードで走ってくる謎の人間モドキとか)はその部屋にだけは入ってこられないらしいので基本的に閉じ籠って怯えたり何があったんだと話したりしていた。
そのうちそれにも飽きてきたので少しずつ外に探索しに行きはじめた。化物に追いかけられて命からがら逃げ帰ることはあっても、なんとか生きていた。不思議なことに喉も乾かずお腹も減らず、トイレにもいきたくない。
部屋から一歩外に出ると見えている風景が変わる。外は宇宙みたいに広く、海月のように透き通った白くて淡い大きな月に似た変な天体が浮かんでいたし、空の色はパステルカラーのピンクと水色と淡い黄色とが混じった、美しいけれどどことなく奇妙な朝焼けと夕暮れを混ぜたような色をしていた。

地面はコンクリートや他の建物なんかは一切消え去っていて、たまに何かの建物だったであろう一部がまるで墓標のように遠くの方へと点々と見られる。足元は膝丈か場所によっては腰くらいまでの濃い緑と淡いピンク、オレンジが混ざりあった細長い綺麗な草で覆われており、風がふくたびにさらさらと揺れた。
中央は窪地になっており、そこにはとても大きな湖がある。湖というか水溜まりみたいなものかもしれない。水は濁った水色だったが近寄ると透き通って見えた。魚はいなかった。
生き残りたちとどうしてこんなふうになったんだろう、と話しながら手早く土や草のサンプルをとる。うかうかしているとあの気持ち悪い生き物が襲ってくるので手早く。
部屋にサンプルを持ち帰るんだけど、顕微鏡で土を見ていた、メガネをかけた頭良さそうな男子がみてごらんよと手招きしてくれた。顕微鏡のなかにはなんだかよくわからんアメーバみたいなものがうつっていた。
彼はこれを粘菌だと言った。採取したすべてのものに多少なりこの粘菌が付着し、時に混ぜ込まれているらしい。
どうやらこの世界は特殊な粘菌?みたいなのに支配されているってことがわかって、わたしたちは落胆した。
どこかに生き残りがいるといいねと言いながら部屋のなかに散らばるネズミのフンを拾って掃除をしたり、姿をあらわしたネズミをデコピンで撃退したりした。

そのうちにやっぱり閉じ籠っていても仕方がないので有志をつのり少し離れたところまで探検に行くことになった。生き残りが見つかるといいとみんな何度も言っていた。
わたしは部屋を出る方を選び、三人くらいで外に出た。相変わらず幻想的な景色の中を歩く。湖に近いところの土は湿っていて、踏むとスニーカーの底面に土がついた。しかしその土もなんか変な、納豆をかき混ぜて伸ばしたときに出るような白いネバネバがあとをひいていた。粘菌だ。気持ち悪いなと思った。
ガサガサと草を掻き分けて丘を上る。見渡す限り草原だった。果てがないみたい。
霧か霞かがかかっていて鮮明には見えないが、おぼろげに遠くが見られる。そちらに目を凝らすと、でいだらぼっちみたいなとてつもなく大きな化け物がのしのしとゆっくり何体も歩いていた。
わたしたちは顔を見合わせる。体が震えた。
あっ、あれも粘菌の塊ならば、もうわたしたちの生きていかれるとこなんてどこにもない……って気づいてしまった。
ゾッとした。背筋に冷たいものがかけあがる。絶望感。
隣にいた人たちもみんなこの世の終わりのような表情をしていた。鏡がないからわからないけれど多分わたしもそうだった。

 

そんな夢を見た。