一番つまらない話。

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Sea of Stars感想。

  Sea of Starsをクリアしたので。真エンディングまでちゃんと見ました!

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 ものすっごく良いゲームだった。

 完璧!! ではないけれど、こういうゲームがやりたかったんだよな~~~~!!!!! という気持ちを存分に満たしてくれる。冒険していて本当に楽しかったし、寄り道もいっぱいした。細かいところがとにかく綺麗で大変に楽しませて頂いた。SFCあたりのRPGの雰囲気を纏った綺麗な名作。

 ネタバレは後半に書くのでプレイ予定の方は前半だけ読んでください。RPGはストーリー知らないほうが絶対にいいよ。

 

■良かったところ

■ドット絵がとにかく美しい。f:id:coccocackling:20230924172903j:image
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 この数枚のスクショだけでなんとなくもう察して頂けるとは思うのだがとにかく景色が抜群に最高に美しい。どこ行っても綺麗で超楽しかった。おどろおどろしい場所があったり、綺麗な紅葉や不思議な沼、謎の遺跡に岩がごつごつしてる山道……だいたいファンタジーで味わいたい景色がずらっと揃っているのできほんのきみたいな感じでどこ行ってもキャッキャさせていただいた。個人的には音楽も相まってキノコがいっぱい生えてる沼とかよかった。背景のキノコがさりげなく変わるのもはじめ見つけたときおおっ!? てなった。ダンジョンや町を歩いてるだけでもだいぶ楽しいので楽しんで欲しい。

 ついでに料理の描写がめちゃくちゃ美味しそう。
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この絵すばらしくない!!??? ご飯がおいしそうなゲームはよいゲームだと思う。ほんとに美味しそうでいいなー。アイテムが「おやつ」という名称で10個までしか持てないのだが、どのおやつ作ろうかな~みたいな楽しみもある。

■戦闘システムがよき。
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 ぶっちゃけて言えばマリオRPGシステムを採用していて、技の過程でタイミングよくボタンを押すとダメージが伸びたり、敵の攻撃をタイミングよくガードすれば受けるダメージが減ったりする。わたしはこの戦闘システムが個人的にめちゃくちゃ大好きなのでプレイしていて楽しかった。

 RPG、物語を追うようで決して苦手ではないしむしろ好きなんだけれども戦闘のときに操作が必要ないので個人的にはプレイしてて飽きる時もある。でも戦闘のときにもこうやってボタン操作するギミックがあったりすると飽きづらくてずっと遊べてよい。

 それと今作の独自の戦闘システムとしてブレイクがあって、特定の属性の攻撃を当てるとパネルが破れてその数によって敵が攻撃しなくなったり、敵の攻撃の威力が減ったりするのがある。これがなかなか攻撃の順番とか割り振りを考えなければいけないので頭を使うのでよかった。ついでにいうと特殊技を使うMPとかも攻撃によって回復するので、MPを気にして特殊技をボスまでは温存しなきゃ……みたいなのは考えなくてもよくて大変にやってて気持ちよかった。

 スキルゲージとかもある。こちらは攻撃や防御するたびに貯まっていって最大ゲージが3なので、回復に使うか攻撃に使うかどうしようかなあと考えながら使っていくのが楽しい。尚こちらもわりとさくさく貯まるので特殊技も結構撃ててよかった。

 あとこれはものすごく個人的なやつなのだがシンボルエンカウントな上にフィールドを移動するまで敵は復活せず、だいたいの経験値固定なのでレベリングも必要ないのが時間がない社会人にはまじでありがたかった。フィールド探索したいなーって時に敵をさくさく倒してあとはじっくりウロウロできるのほんとに助かった。

■探索が易しい。

 長いダンジョンの途中途中には必ず回復&セーブポイントがあったり、ボスの前には必ず回復&セーブポイントがあったりと探索しやすいように配慮があってうろうろしやすい。基本的なことだけれどもかなりありがたかったし、探索していての安心感があった。持てるアイテム個数に制限があるのでそこらへんとのバランスだと思うけれど、難しくなくてやりやすくて楽しかった。

■収集要素、寄り道要素がわりとある。

 メインストーリー以外にも闘技場とかフィールドに隠された貝殻を集めたりとかのイベントがある。これは真エンディングにたどり着くために必要なので集めといたほうがいいやつなのだが結構ボリュームがあって楽しかった。料理のレシピを探したり。

ミニゲームがめちゃくちゃ面白い。

 ホイールズというミニゲームがあるのだがこのミニゲームがめちゃくちゃ面白かった。カチャカチャという音も心地よい。

 このホイールズ、戦略と運のゲームなのだがチャンピオンゲームに勝つと違う駒を貰えたりロール貰えたりするので段々とれる戦略が変わってくるのが楽しい。ただこれはよくないところのひとつでもあるのだが、プレイできるNPCがめちゃくちゃ少ないのでもっと……! たくさん欲しかった……! あと僧侶と暗殺者を揃えるとヌルゲーになるというのもある。

■音楽が素晴らしい。

 ちょっと懐かしい音楽の感じがまじでよかった。どこのも最高だった。ホイールズをやるときに宿屋の演奏を聞きながらやれるのだが音楽と相まって気分が盛り上がって楽しかった。

 12月発売のパッケージ版にはサントラがついてるらしいのだがサントラ欲しい~~~~~。

■とにかくゲームしてて楽しいなあ楽しいなあ! ってゲームだった。よきRPG

 

■いまいちだった点

■所謂あなぬけのヒモとかルーラとかリレミト(町から町へのワープやダンジョンからすぐに脱出するすべ)とかがない。

 ない!!!!

 ダンジョンからすぐに脱出したいとか、他の町にさっと行きたいとかそういう時にさっとぱっと行けないのでかなり不便だった。収集要素が結構あるので、■■の町に行った後に××の町に行きたいなあ~と思ったときに場所によってはいちいちダンジョン(道)を抜けていかなければいけないのが超絶不便で嫌だった。一応ダンジョンは進めばショートカットが開通してほぼ一本道になるし、物語の終盤の終盤でRPGには定番の空を飛べる要素が入ってくるので町とかは行きやすくなるのだけれどもそれまではかなり大変な行き来をしなきゃいけなくてめんどくさかった。これは今作の最大の欠点だと思う。まじでしんどかった。

 ついでに海上で他の島にいくときにも自動移動や自動ワープがないのでいちいち地図見て方向考えながら移動しなきゃいけないのが面倒だった。ミニマップくらいはつけといてくれてもよかったなーという印象。

■上にも書いたけどホイールズもっとプレイしたかった。そして僧侶と暗殺者を揃えるとヌルゲーになるバランスが悪いけどあれは敵にやられると超むかつくしどうしても勝てない人への救済措置的な感じもあるのかなと思うのでそれはそれかな……。

■ストーリーが……。

 ストーリーは面白い! 面白いし所々泣いちゃうようなところもあるのだけれども時々めちゃくちゃ唐突なところがあってなんや???? ってなるところがある。唐突なところがあって短編を繋げた感じというか。

  主人公二人は大変に良い子でずっと仲が良くてよかった。仲間のキャラクターみんなちゃんと良い子で好感が持てるのがよかったけれどもなんとなく物足りない感じもあった。ローカライズはちゃんとしていて文章が変とかはないのだが、なんかこう、なんかこう個人的にはストーリーも最高だった!!!! と手放しで大絶賛という感じではなかった。投げっぱなしのところもまあまあある気がする。エンディングで一応触れられたりはするのだけれどもちゃんと見たかったなあって気持ちもあった。

■収集要素がめんどくさい。

 良いところでもあるのだが悪いところでもある。特に真エンディングに関わってくる「虹の巻き貝」というアイテム集め。
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 全60個で、DQちいさなメダルみたいに集めた数によってご褒美が貰える。これは道中でちゃんと集めておかないとかなり苦労すると思う。一応ダンジョン探索をちゃんとしてればかなり集まるし、終盤で取り残しがどこにあるか教えてくれるアイテムが出てくるのでそこを見ながらしらみつぶしに探していけば普通に見つけられる感じではある。でもちょいめんどいなーと感じることもあった。特に沼地のやつわからんわ。

 

 色々書いたし100点満点!!ではないけれど80点くらいは確実に越えてくるゲーム。めちゃくちゃ面白いゲームだったのでRPG好きな方には是非プレイしてもらいたい名作。40時間しないくらいで真エンディングまでいけました。

 

 

ここからネタバレなので未プレイの方は注意。


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■ストーリー。あれは結局おっさん二人のすれ違いが世界を巻き込んで大騒動……ってやつですよね……。真エンディングのラストで一応手を取り合って和解したっぽいのでもう他の世界が脅かされることはないけれど残党はまだ沢山居るので主人公二人は旅立ったって感じだと思うけれど、このラストちょっと寂しかった。いや友人たちとは年に一回は会えるみたいだし良かったんだけれども。このあとみんなが歳をとっていなくなっちゃっても主人公二人はずっとあの時の姿のまま世界を見守るんだなあと思うとなんというかわたし個人があまり好ましくない英雄を犠牲にするエンドと近いものを感じてちょっとモヤってしまった。ここらへんがストーリーにのめり込めなかった原因だと思う。

■それと主人公はゼイルとヴァレアの二人なのだけれども、二人よりもガールがフォーカスされているのが良し悪しって感じだった。ガールはめちゃくちゃ良いやつでお喋りでお調子者のところもあるけれど友情に厚くて優しくてほんとに良いやつで、特別な力とか運命とかが全然なくても優しさと勇気と友情で運命は切り開けるんだよっていうメッセージを感じたんだけれども、ともすれば主人公二人よりもよく喋り動き笑い皆から愛されているので、一体誰が主人公なんだろうと感じるところもあった。

 でも主人公二人、修行三昧だったのであんまり他人と朗らかにコミュニケーションするの苦手なのでは……と思うところが多々あるので序盤とかガールがいないとまじで困りそうなのでガールがいてよかったなあという気持ちもある。

■ガーーーールほんとによかったよ……。ガールが中盤? 中終盤あたりで死んだときまじで泣いたしショックだったけれども真エンディングで帰って来てほんとによかった。
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 ラストのラストで二人は報われてるからいいのかなあと思いつつ、ガールが本当に亡くなってしまったらかなしいよなあと思うとやっぱりモヤる。

■レシュアンもうちょっと語れ。

 あいつ途中離脱して喋らなくなるし、「生きガラス……?」とか断片的な情報しか寄越さないからなんかどうもストーリーがちゃんと繋がらず中途半端な印象を受ける。細かい過去の話とかはチークスに遺物を渡した時に語られる物語で話されるのだけれどもこれも収集要素なのでちゃんと集めとかないと裏話とかが全くわからんまま終わるのでは……と思ってしまう。

■ブルガバスとエルリナ、エルリナはラスボスで出てくるけれどブルガバスは真エンディングのスタッフロールの合間でちらっと出てくるだけでなんか不完全燃焼だった。倒されるにしても永遠にお別れするにしてもちゃんと対話なり会話なりブルガバスなりの気持ちをちゃんと言葉にしてからしてほしかったなあという気持ち。エルリナはブルガバスのこと好きだったし守りたかったっぽいけれどブルガバスは主人公二人を気にかけるばかりでエルリナのその気遣いをどう思ってるのかとか全く触れられなかったし。そこらへんの言及欲しかった感がある。

でもまあゼイルとヴァレアはブルガバスの気持ちを聞いても否と言うだろうけど。

 この二人は真エンディング見る限りあの世界ではないどこかの荒廃した世界で魔物みたいになっても二人で仲良く暮らしていくのだろうからまあ良いのかな。

■途中から消えたワンツースリーフォー

ラスボス出て来て消えてから普通に消えて結局ラストまで出てこなくてびっくりしちゃった……。捨てキャラみたいでなんか噛ませで終わったのでもうちょい利用されてボスとして出てくるとかあってもよかったなあと思う。

■エフォラルの悪事は結局裁かれない

 まあ多分レシュアンとうまくやるとは思う。和解? してよかったなあと思うのと同時になんかもうちょいあってもよかっただろ大鷲のあの意味深な人体実験とかお前どうなったんだみたいなところもある。ガール殺したときが最高潮の悪役だったですね。あと城の趣味は悪いけど召喚士? たちにはわりと素直に慕われてるし歪んでるけどブルガバスの願いもちゃんと叶えてるのでなんかこう憎みきれないというかなんというか。

 

■色々言うけど仲間はみんな好きだしゲームとしては本当に心から面白かったので買ってプレイして良かったなあと思った。f:id:coccocackling:20230924183323j:image

 ほんとに良いゲームでした。皆揃ってのこの絵がとてもよいものに思える。みんながいて嬉しいよ。